【オルソケラトロジーとは】
内側に特殊な多段階カーブのデザインが施された高酸素透過性ハードコンタクトレンズである「オルソケラトロジーレンズ」を夜間就寝中に装用することで、角膜形状が変化し、朝起床時にレンズをはずしても角膜形状が維持されます。
そのため、日中は裸眼で過ごすことができます。角膜は比較的やわらかく、形状が変わりやすい組織です。一度形状が変わると一定期間維持されます。
安定するまで毎晩、就寝時にレンズを装用する事で長時間持続するようになります。
【オルソケラトロジーのメリット】
【デメリット】
【オルソケラトロジーが向いている人】
【当院の使用のレンズについて】
当院では、唯一日本製のオルソケラトロジーレンズ「ブレスオーコンタクト」を使用しております。
ブレスオーコンタクトの特徴
【治療の流れ】
▶事前検査
初診の方は事前検査・診察(保険診療)を致します。
▶適応検査・診察・装用練習(以降自由診療)
適応検査後、フィッティング検査、レンズの決定と装用練習、その後1週間の装用体験(レンズは貸出用です。まだ本治療は開始されていません)
▶お試し装用体験終了・レンズの処方
検査・診察後、患者様に合わせたレンズをオーダーします。
▶レンズ受け取り、本治療開始
本治療が始まります。
▶定期検査
本治療開始後3ヶ月毎に定期検査を行います。
【オルソケラトロジーの費用(税込)】
オルソケラトロジー治療は自由診療です。治療費用は全額自己負担となります。
●適応検査:5,000円
●お試し装用時 レンズ保証金
両眼:30,000円
片眼:20,000円
本治療開始される方には全額返金致します。
本治療開始されない方には、両眼:20,000円、片眼:10,000円を返金致します。
*レンズの紛失、破損時にはその保証金を充当致します。
●本治療
★定額レンタルプラン
両眼:9,800円
片眼:6,500円
注意事項
★一括プラン
両眼:170,000円
片眼:100,000円
*医療費控除の対象となります。
日本製の低濃度アトロピン0.025%のリジュセアミニが新しく発売されました。
以前からお取り扱いしておりました、マイオピン0.025%のお取り扱いは終わりましたが、マイオピン0.01%はそのままお取り扱いしております。
下記の様に価格を改定致します。
学童の近視の進行を軽減させる事を目的とした薬にマイオピンがあります。
マイオピンはアトロピンを0.01%にした点眼薬で、Singapore National Eye Center の研究によって開発されました。
世界的に近視人口が急増し、東京では小学生の7割以上、中学生の9割以上が近視という報告があります。
(Yotsukura E. Torii H. et al. JAMA Ophthalmology)
近視の進行に関連する因子として遺伝要因と環境要因があり、近年の近視においては環境要因が大きいとされています。
新型コロナウイルス蔓延下では、特に屋外活動の低下、パソコン、スマホ等の近業の増加が顕著になり、学童の近視進行速度が増加していて世界的にも類似の報告が相次いでいます。又特に6-8歳の小学校低学年で近視進行が顕著であり、6-8歳は屈折の発達においてきわめて重要な時期であり、環境変化に敏感であるという考察も述べられています。(中村葉、他 日本眼科学会、2021)
強度近視に至ると黄斑変性症、網膜剝離、緑内障といった失明に繋がる病気の原因になりますので、環境要因を整えると共に、早期の近視進行抑制の予防治療が望まれます。
子どもの近視は、主に眼球が楕円形に伸びてしまう(眼軸長が伸びる)ことで、ピント位置がずれることにより 生じるケースが多くあります。
近くを見ることが習慣化してしまうと近視になりやすく、一度眼軸長が伸びてしまうと戻ることがありません。
そのために眼軸長の伸びを抑えることが、近視の進行を抑制するためには重要となります。
低濃度アトロピン0.01%点眼薬は、近視の進行を遅らせる(眼軸長の進展を抑制する)という点で統計的にも臨床的にも有意義な効果が確認されている治療法の一つです。
口重篤な副作用の報告はありません。
*この薬の本来の作用により、一時的に瞳孔(黒目)が大きくなりまぶしく感じますが、数時間で元に戻りますのでご心配ありません。
口近視の進行を平均約60%軽減させる良好な点眼薬と言われております。
【点眼開始からの期間】
●低濃度アトロピン0.01%点眼薬
2年に渡る近視進行度 → 平均 -0.49D
▲薬効成分なし(プラセボ)
2年に渡る近視進行度 → 平均 -1.20D
1日1滴を就寝前に点眼します。
一時的に瞳孔が大きくなりますが数時間でほぼ正常な状態に戻ります。
1本5mlで1ヶ月での使い切りです。
(感染リスクを避けるためです。)
1. 近視の進行を遅らせる点眼薬であり、近視を治すわけではありません。
2. 点眼しても近視が進行したデーターはあるようですが、2年間継続して点眼する事をお勧めします
3. この治療は保険診療ではなく、自由診療ですので全て自費扱いになります。
(同日に点眼、眼鏡処方等の保険診療はできませんのでご注意下さい。)